
本資料では、第5章「日だまり丘陵の開発」が報告されていますが、意見が対立する問題であれば、地域の開発問題でも国際的な問題でも、題材はどこにでもあります。地域に根ざした独自のロールプレイの教材を開発して下さい。
4−3−4 イメージマツプ
たとえば朝食に食べた食品の流通過程(廃棄も含む)や自分たちが望ましいと考えている校庭の様子を模造紙等に描く活動です。この活動により、頭の中のイメージをより明確にできると同時に、この明確化とグループ活動であれば合意形成の過程を通して、新たな認識ができます。
第5章の「サイクル・リサイクル」はこの方法を用いています。
4−3−5 ネイチャーゲーム
ネイチャーゲーム11)はジョセフ・B・コーネルが考案した自然のすばらしさに気づき、理解するためのゲームです。ネイチャーゲームについては日本ネイチャーゲーム協会が普及を行っています。
4−3−6 コミュニケーションゲーム
話し合う内容をあらかじめ特定しておくと、話し合いが円滑に進みます。また、会話を楽しむことができるようになります。これらの活動を通して、人に自分の考えをわかりやすく伝えること、人の話をよく聴くといったコミュニケーションの能力を高めることが期待されます。
また、アイスブレーキングとして、適当な活動です。
ア 4つの窓
A4程度の紙(裏紙可)を4区画に分け、それぞれの区画に授業等の目的にそった課題を設定します。一人ひとりが用紙に記入した後、グループ内で1課題毎に発表していくという活動です。
イ チュージング
例えば「春・夏・秋・冬」といった選択項目を掲げ、何かピンと来たところに移動します。そして、同じ項目を選択した仲間同志で、どうして選んだのかを話し合います。
1回の選択だけではなく、項目を変えて何度か行うことにより、様々な人との出会いがあり、わきあいあいとした雰囲気が醸し出されてきます。項目群の選び方を工夫すると、次の活動につなげることが容易にできます。
ウ 質問ゲーム
あらかじめ用紙に質問事項を決めておき、一つの質間ごとに回答者を違えることにより、多数の人との出会いを促進するゲームです。用紙をビンゴゲームのかたちにしておき、ビンゴをたくさん完成させるよう促すと、多くの人と話す動機付けにもなります。
エ 他己紹介
2人組になり、自己紹介ではなくペアーとなった相手の紹介をするために、インタビューをします。そして相手のことを参加者全員に紹介します。。まず、この2人が親しくなるのですが、みんなの発表を聞いているうちに、参加者の人柄が分かってくるとともに、話し合いの雰囲気ができてきます。
4−3−7 ブレイン・ストーミング
ブレーンストーミングは、課題についてグループで思いつく限りのアイデアを出すことにより、新しい発想を促す活動です。短い時間でも実施できるグループワークです。
次の4つのルール10)があります。実施に際しては、このルールを参加者全員が理解することが必要です。
・批判しない
・質よりも量
・大胆な意見を歓迎
・他のメンバーのアイディアに誘発されるように、新しいアイディアを出す
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